こんにちは!
今日は意外と知られていない交通事故について書いていきたいと思います。
当院に来られる患者さんの中には、交通事故のむち打ちなど交通事故による負傷で来られる方もいます。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、整骨院でも交通事故による負傷の治療はできます!
もちろん、当院でも受け付けております。
さて、交通事故の相談の中には「事故の相手がわからない・いない」といったものがあります。
・交通事故を起こした相手が逃げてしまった
・交通事故に遭ったけれどその時は痛みがなかったので連絡先を聞かなかった
・単独事故で相手がいない
などなど様々な理由で事故の相手が分からないなんてことも……。
「事故を起こした相手が分からないと補償が受けられない!」
そんな状況となってしまった際の解決策についてお話します。
最初に確認しておきたい3つのポイント
今回のケースもそうですが、交通事故に遭われた際は以下の3つのポイントは必ず行うようにしましょう!
1.警察に届け出る!
交通事故を起こした際は、物損・人身問わず警察に連絡することが法律で義務付けられています。
しかしながら、相手が逃げてしまったり、軽傷だったからとその場を去ってしまったりした場合、警察は事故が起きたことを認知することができません。本来ならば事故を起こした本人が届け出るのですが、今回のようなケースの場合、自分自身で警察に事故に遭ったことを届け出ましょう。
警察に届け出た際は、交通事故があったことを証明する「交通事故証明書」の発行手続きをしましょう。これは、後々の補償を受け取る際に必要となる書類です。
このような書類です。
2.保険会社に連絡しよう!
本来、事故に遭った際には、加害者側の保険会社と今後の補償についての取り決めを行うのですが、今回のように相手がわからない場合は、保険契約を結んでいる自分自身の保険会社に連絡しましょう。
保険の契約内容によりますが、人身傷害保険のように日常生活での事故や負傷に対し、補償を受けることのできる保険もあります。保険契約の約款に詳細が書いてありますので、契約内容を確認するか、保険会社へ直接問い合わせるとよいでしょう。
3.病院を受診すること!
交通事故による負傷は、事故直後よりも時間が経過するほど痛みや痺れなどの症状が顕著に表れます。
目に見える外傷がない場合でも、早急に病院を受診しましょう。
交通事故による負傷は、健康保険の適応となるので、必ず病院を受診しましょう。もし、病院を受診してから別の場所が痛んだり、症状が重くなったりした場合は再び病院を受診しておいた方がいいです。 病院での診察結果が、痛みなどの不調の原因が交通事故によるものかの判断基準となります。
以上が最初に確認しておきたい3つのポイントです。
また通常の交通事故の場合は以下のこともやる必要があります。
・負傷者の確認、保護
・現場の保存、記録
・目撃者の確保
・相手との連絡先の交換、免許証の確認
目撃者の確保については、今回のようなケースでも行っておいた方がいいです。
相手がいないと補償はどうなるの?
今回のケースのように相手がいない場合は以下のような方法で補償が受けられます。
車両保険
交通事故による車の修理費等は、相手が分かる場合は、相手方の対物保険等で支払われます。
しかし、今回のケースのように相手が分からない場合は、自身の車両保険で対応することになります。ただし、保険契約の内容によっては補償されないケースもありますので、しっかりとご確認ください。
人身傷害補償保険
交通事故によってケガをした際に、自分が被った損害(入院・通院などの治療費,休業損害など)を補償する保険です。
車に乗っている時だけでなく、歩行中や自転車に乗っていた時などでも補償を受けることができます。自分自身の契約だけでなく、家族の契約でも補償を受けることができることがあるので、家族が契約している保険の内容も確認しましょう。
政府補償事業
今回のケースのように相手が分からない場合、自身の契約している保険会社から補償を受けるのが主となりますが、保険契約がない場合は、政府補償事業という被害者救済の手段があります。
特徴として被害者のみが、損害の請求ができ、政府(国土交通省)が定めた範囲までの補償を受けることができます。
請求に関する窓口は、損害保険会社が受け付けているので、そちらへ相談するようにしましょう。
以上の手段を用いることで、補償を受けることができます。
また相手が分かった場合は、自身で補てんした分の損害の請求ができますので、証拠となるような領収書や見積もりはきちんと残しておきましょう。
相手が分からない交通事故の対処のまとめ
交通事故に遭ったけれど、相手が分からない状況では以下のことを行うようにしましょう!
1.警察へ連絡する
交通事故があったことを証明しましょう!
2.自分の保険会社へ連絡する
自分や家族が保険契約を結んでいる場合は、補償が受けられる可能性があります。
3.病院を受診する
交通事故に遭ったら早急に受診しましょう。見た目に変化がなくても行くことを強く勧めます。
4.病院の治療費や交通費、仕事を休むことによる損失などの損害の記録を残す
あとで相手が見つかった際にきちんとした補償を受けられるようにします。
ただでさえ大変な交通事故です。相手が分からないと不安になりますが、落ち着いて対処できるようにしましょう。
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