重たい物を持った際や立ち上がった際などに起こるぎっくり腰。
筋肉が固まり負担がかかると痛みが起こるというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
ぎっくり腰には大きく分けて4種類あり、種類によって症状や治る期間が変わってきます。
ぎっくり腰はどのような時に起きるのか
ぎっくり腰が起きるケース①「重たい荷物を持った時」
「重たい荷物を持った時」「子どもを抱っこした時」などに腰に負担がかかりぎっくり腰を起こしてしまいます。
ぎっくり腰が起こるケース②「くしゃみをした時」
くしゃみをする瞬間は、約320キロの負担が腰にかかると言われています。
その負担に耐えられなかったときに、腰を痛めてしまいます。
ぎっくり腰が起こるケース③「運動をしたとき」
例えば、野球やゴルフでスイングし身体を捻るときや、などに腰に負担がかかり痛みが起きます。
ぎっくり腰のイメージは一般的には上記の3つの動作に起こるイメージが多いと思います。
しかし、以下のようなケースでもぎっくり腰起こすことがあります。
ぎっくり腰が起こるケース④「睡眠不足」
下記で述べますが、睡眠不足になると自律神経の機能が低下し、疲労が溜まりやすくなりぎっくり腰が起きやすい状態になってしまいます。
ぎっくり腰が起こるケース⓹「冷え」
人は寒さを感じると、身体を緊張状態にして小刻みに筋肉を動かし熱を作ろうとします。身体を小刻みに動かす際の緊張状態と低下した体温により体内では血流が低下します。その結果、疲労物質が蓄積され肩こりに繋がります。
ぎっくり腰を引き起こす原因
1.筋肉のこりの強さ
デスクワーク、家事、運動などの日常生活で腰に疲労が溜まり、腰や股関節周りの筋肉が固くなり腰痛が起こります。
2.骨格のゆがみ
骨盤の歪みは大きく分けて「前傾(ぜんけい)」「後傾(こうけい)」の2種類があります。
(1)骨盤前傾(こつばんぜんけい)
骨盤は上記の左側の写真のように真っすぐ立っていることが理想です。
骨盤前傾とは、上記の右側の写真のように正しい位置よりも前に傾いてしまうことをいいます。
骨盤前傾してしまう原因の筋肉は主に3つあります。
ア.脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
→頸部から腰にかけて走行している筋肉
イ.腸腰筋(ちょうようきん)
→腰椎から股関節の前面に走行している筋肉
ウ.大腿直筋(だいたいちょっきん)
→ももの前側にある筋肉
(2)骨盤後傾(こつばんこうけい)
骨盤後傾とは、骨盤が正しい位置よりも後ろに傾いている状態を言います。
骨盤が後傾してしまう原因の筋肉は主に3つあります。
ア.腹直筋(ふくちょくきん)
→お腹にある筋肉
イ.ハムストリングス
→ももの裏側にある筋肉
上記の2つの筋肉が固まり
ウ.臀部の筋力低下
→お尻にある筋肉
大殿筋の筋力が低下し骨盤が後傾してしまいます。
3.椎間板の要因
椎間板といい、背骨同士の間にある軟骨があります。
椎間板は、腰にかかる負担を軽減させるためのクッションの役割があります。
腰椎の捻じれなどが原因で椎間板に負担がかかると周りの筋肉が傷つき痛みが起こります。
4.自律神経(じりつしんけい)の乱れ
自律神経とは、身体の機能を調整する働きを持っています。
自律神経が乱れてしまうと、「身体を痛めやすい」「痛みが治りにくい」「免疫力低下」に繋がってしまいます。
自律神経には「交感神経(こうかんしんけい)」「副交感神経(ふくこうかんしんけい)」の2種類があります。それぞれの特徴をご説明します。
(1)交感神経(こうかんしんけい)
交感神経とは、活動時に働く神経です。
交感神経の働きが落ちてしまうと以下のような状態になってしまいます。
ア.疲れやすい
イ.日中眠たくなる
ウ.朝スッキリ起きれない
(2)副交感神経(ふくこうかんしんけい)
副交感神経とは、休息時に働く神経です。
副交感神経の働きが落ちてしまうと以下のような状態になります。
ア.寝付けない
イ.眠りが浅くなる
ウ.夜中何度も目が覚める
ぎっくり腰種類と特徴
1.筋膜性(きんまくせい)ぎっくり腰
腰にある筋肉
・脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
・多裂筋(たれつきん)
・腰方形筋(ようほうけいきん)
などの筋肉固まり、片側に痛みが起こります。
主に前かがみをしようとすると痛みが起こります
2.椎間関節性(ついかんかんせつ)ぎっくり腰
椎間関節とは背骨と背骨同士を繋いでいる関節です。
身体を動かした際に椎間関節に負担がかかり痛みが起きてしまいます。
主に腰を反らす動作や身体を横に傾ける動作で痛みが片側の腰に起こります。
3.仙腸関節性(せんちょうかんせつ)ぎっくり腰
お尻の部分にある仙骨(せんこつ)と骨盤を構成している腸骨(ちょうこつ)を繋いでいる仙腸関節に痛みが起こります。
主に腰を反らす動作で痛みが起こり、片側の腰に痛みが起こります。
4.椎間板性(ついかんばんせい)ギックリ腰
椎間板とは背骨と背骨の間にあり、腰の負担を和らげるクッションの働きをしています。
椎間板性ギックリ腰は、4種類のギックリ腰の中で最も症状が強くでます。
主に前かがみになると痛みが起こりますが、痛めた直後は身体を少し動かすだけで強い痛みが腰全体に起こります。
また、咳やくしゃみをする時も痛みが起こります。
ぎっくり腰の時に、どこに行けばいいのか?
1.整形外科
・筋・筋膜性ぎっくり腰
・椎間板性ぎっくり腰
・仙腸関節性ぎっくり腰
・椎間板性ぎっくり腰
2.宮前まちの整骨院で対応できるぎっくり腰
・筋・筋膜性ぎっくり腰
・椎間板性ぎっくり腰
・仙腸関節性ぎっくり腰
・椎間板性ぎっくり腰
ぎっくり腰を起こしたと思った時、以下のような対応をしてください
1.コルセット
コルセットをお持ちの方は、コルセットで腰を固定してください。
コルセットを使用することで、腰の負担が軽減され治るスピードが上がります。
2.安静
痛みがある中、運動やお仕事など腰に負担がかかる動作を繰り返してしまうと痛みが長引いたり、悪化してしまいます。
宮前まちの整骨院でのぎっくり腰の治療法
宮前まちの整骨院では、以下にある治療法を組み合わせて、患者様の状態にあったものをご提供していきます。
1.マッサージ
マッサージを行い、ぎっくり腰の原因の筋肉。「脊柱起立筋」「多裂筋」「腰方形筋」などを中心に緩め痛みを取っていきます。
2.鍼
鍼を使い、痛みの原因の部分にピンポイントで狙い痛みを取っていきます。
また、鍼を刺すと患部の自然治癒力が上がり、治るスピードが上がってきます。
3.超音波
鍼と同様、痛みの原因の部分をピンポイントで狙い痛みを取っていきます。
4.猫背矯正
ぎっくり腰の施術の流れ
1.痛めた時の状況を確認
痛めた状況を確認します。
(例. 「重たい物を持った時に痛めた」「くしゃみをした時に痛めた」など)
2.痛みの部分を確認
痛みの部分を確認し、原因の筋肉を特定していきます。
3.動作の確認
前屈(まえかがみ)、後屈(腰を反らす動作)などを行い、ぎっくり腰の種類を見極めていきます。
4.自律神経検査
上記でも述べましたが、自律神経とは身体の機能を調節する働きがあります。
自律神経検査を行い、「自然治癒力」を確認します。
自律神経の働きが正常の方は、腰を治す力がある状態なので、痛みを治すスピードが上がってきます。
5.施術
「ぎっくり腰の治療法」でご紹介した通り、マッサージや鍼を使い、痛みが起きている筋肉(脊柱起立筋・多裂筋・腰方形筋など)を緩め痛みを取っていきます。
ぎっくり腰の種類によって、来院頻度の目安は変わってきますが、
週2~3回のペースで5~7回を目安に来院して頂けると痛みを治すことができます。
6.施術後の確認
施術前に行った動作確認をもう一度行い、痛みの変化を確認します。
症状次第では、テーピングや晒(さらし)などで患部を固定します。
まとめ
ぎっくり腰は、種類によって治るまでの期間は様々ですが、目安としては
3~5回施術を行うことができれば痛みを抑えることができます。
ぎっくり腰を起こす方は骨盤の歪みや姿勢の歪みがある可能性が高いです。
痛みが取れたら治療をやめるのではなく、歪みを治しぎっくり腰を根本的に治していくことをおススメします。