自粛期間により、今テレワークに移行している方が多いのではないでしょうか?これまで毎日満員電車で通勤に時間をかけていった方にとって、何か自由な感じを受けられたのではないでしょうか?通勤しなくて良いという環境、勤務もそこそこ裁量がある会社もあるようで、仕事のスタイルも自由にコントロールできるので、良いかと思います。
ただ最近新患やお久しぶりの方で多く見受けられるのは、テレワークに移行後に腰痛だったり肩こりだったり首の痛みだったり頭痛だったり・・・最近多く耳にする「コロナ疲れ」の一種かなと感じていましたが、そうではなさそうです。
私たちは、テレワーク移行後に腰痛や肩こり、首の痛み、頭痛などを発症したものを「テレワーク痛」と名付けて、社をあげて取り組みを開始しました。今回この記事では、「テレワーク痛」の原因と対策についてお伝えします。
「テレワーク痛」とは?
私たち株式会社ボディスプラウト及び宮前まちの整骨院が掲げる「テレワーク痛」とは、「テレワークに移行後出た痛み」のことと定義しています。もう少しお伝えすると、テレワークに移行したことで、今までと環境が変わり、今までなかった負担が体にかかることで、痛みに変わったものです。
「テレワーク痛」の種類
私たちの宮前まちの整骨院にご来院された方で、「テレワーク痛」つまりテレワークによるものだと考えられたのは以下のうち4つです。
「テレワーク痛」①腰痛
最近最も多いのが腰痛。特にテレワークにより、デスクや椅子が変わったりして、腰痛になるケースが多いようです。
「テレワーク痛」②肩こり
肩こりも多く見受けられます。肩こりの場合もデスクや椅子の原因もあるかもしれませんが、「今までデスクトップパソコンだったのが、テレワークによりノートパソコンに変わった」という方もいらっしゃいます。
またそれ以上の原因も潜んでいるのかもしれないですね。それは後述します。
「テレワーク痛」③首の痛み
首の痛みもポツポツおります。完全な痛みとしてお越しになる場合と、重さ、だるさといったいわゆる首こりとしてお越しになるケースがございます。
「テレワーク痛」④頭痛
意外と多いのが頭痛。実は「テレワーク痛」において腰痛の次に多いのは頭痛だったのです。頭痛というと、「コロナに感染しているのでは?」と思われるかもしれませんが、宮前まちの整骨院の場合、この時期に限らず頭痛の方は、必ず体温を測り、熱がないのを確認してから、施術にあたらせていただいております。
「テレワーク痛」⑤その他の可能性について
上記が現時点で確認できている「テレワーク痛」ですが、他に可能性もあると思います。また全国の整骨院の中でも「テレワーク痛」として出ているものもあるかもしれません。
考えられるのは、股関節の痛み、ふくらはぎのだるさなどです。
ただ人によりテレワーク中にどんな行動をするかわかりかねるので、それによる痛みが発症するかもしれません。
「テレワーク痛」それぞれの原因は?
「テレワーク痛」ですが、オフィスにいた時と異なる負担がかかることで起きると考えられています。その負担がどのようにかかっているのかについて、症状別にご紹介します。
「テレワーク痛」の原因①腰痛の場合
机と椅子の高さバランス
前述のように、まず机と椅子がオフィスと違うことが挙げられます。テレワークのために机や椅子を買われた方もいらっしゃると思いますが、ダイニングテーブルで行なっている方も比較的多いのではないでしょうか?どちらにしても、机と椅子の高さのバランスが関係するかと思われます。
オフィス用の椅子は、今は比較的いいものが出回っている感じがします。長く座っていても腰やお尻が痛くならない設計になっています。そして何よりたかさの調節が可能です。これで机に合わせた理想的な高さで仕事ができていたのです。
しかしダイニングテーブルの場合は、正直わかりかねます。食事するには高さがちょうど良くても、仕事するにはいまいち・・・という場合は多々あります。
その他どんな体勢で仕事しているのか?
意外とですが、「ベッドで腰掛けて、脚を伸ばしながらノートパソコンを太ももに乗せて仕事をしている」という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?このパターンは、腰に負担がかかります。特に太ももの裏側(ハムストリングス)が硬い方は、このパターンで腰をやられるケースが多いものです。
もともと太ももの裏側が硬い人は、筋膜上のつながりの中で腰痛になりやすいとされています。その状態で負担を増してしまうと、腰痛になりうるのです。
「テレワーク痛」の原因②肩こりの場合
やはり肩こりも机と椅子の高さが原因では?
肩こりの場合も同じように、机と椅子の高さが原因になることもあります。この高さが合わないと猫背になりやすいのです。これはテレワークが原因で姿勢があ悪くなる「テレワーク猫背」にもなりえます。
デスクトップからノートパソコンに変わったのも影響?
画面が大きく、まっすぐ見れるデスクトップパソコンから、持ち運びは便利だが画面は小さいノートパソコンに変わったのも影響が出ているかもしれません。特にノートパソコンは、角度により覗き込むようにしなければ見えづらいことがあります。
「コロナ疲れ」など精神的ストレスによるものは?
最後に肩こりで考えなければならないのは、精神的ストレスになものです。特に昨今「コロナ疲れ」という言葉が出回っています。不安や恐怖など緊張状態が続くことで、身体に今まで感じたことのないような疲れが生じます。
宮前まちの整骨院では、新患やお久しぶりの方には、自律神経機能検査を行なうようにしております。時々自律神経機能の低下の数値が見られる方もいらっしゃいます。そういう影響も加味しながら、施術にあたらせていただいております。
「テレワーク痛」の原因③首の痛みの場合
首のだるさや重さは、肩こりの延長線?
首のだるさや重さは、肩こりと同じように捉えられることがあります。肩と首の筋肉は繋がっているものが多いので、そのこり、つまり首こりがだるさや重さの原因であるケースが多いのです。
ただもし首のだるさや重さの方は、頚椎のゆがみという視点も捨てないでいただければと思います。
元々あった頚椎のゆがみから痛みが出たのでは?
首の骨はゆがみやすいものです。ほぼ9割以上の方が、何かしらのゆがみがあるのではないかと考えています。
しかしゆがみがあるからといって全員が症状が出るとは限りません。ゆがみがあってその部分の筋肉に負担が蓄積し、そのこりが古くなって痛みに変わるのです。
またこの頚椎にゆがみがあると、寝違い(寝違え)も起こしやすくなります。頚椎のゆがみは筋肉に負担をかけるので、注意が必要なのです。
肩こりと同じように、精神的ストレスも・・・
首の痛みも精神的ストレスで出ることがあります。その場合時として頭痛を伴います。
「テレワーク痛」の原因④頭痛の場合
「後頭部が詰まった姿勢」を長く続けることで・・・
「テレワーク猫背」と言いますか、テレワーク中に背中が丸まり顎が上がるような猫背になることで、後頭部付近が詰まり、筋肉が硬くなります。簡単にいうと後頭部の頭のコリができるのです。頭の重さが出るので、結構しんどいことがあります。
不規則な生活に移行し、頭痛に・・・
テレワークで出勤しなくてよくなり、時間を自由に使えるようになりました。人によってはむしろ働きすぎの人もいらっしゃるのではないでしょうか?睡眠時間を削ったり、食事しないで仕事に没頭する人も中にはいらっしゃると思います。
こういう不規則な生活になる場合、頭痛は出やすいものです。後頭部に出る場合と側頭部に出る場合がございます。ストレス性のものは側頭部に出るケースが多いのかもしれません。気がつくと奥歯を噛み締めていたり…という方は、注意が必要です。
「テレワーク痛」にならないために
「テレワーク痛」は、今までと環境が変わることから起きるのですが、その環境に慣れる必要もありますが、事前にケアできることはしておきたいものです。以下に症状別で対策法をご紹介します。
「テレワーク痛」対策法①腰痛編
骨盤を立てる努力を
腰痛の場合、骨盤の影響を受けやすいものです。特にゆがみもそうですが、前傾もしくは後傾といった傾きによるものです。骨盤が前傾すると腰椎の前弯が強くなり、俗にいう反り腰になります。骨盤が後傾すると腰椎が一直線(ふらっとバックと言います)や後弯し、腰が曲がってきます。どちらも腰への負担が出てきます。
よって骨盤を綺麗に立てるといったことが必要になります。
仕事姿勢に気を配る
腰については、仕事姿勢が重要です。特に座る椅子や座る場所です。椅子に座る場合は高さを調節して負担が少ない高さが理想です。またベッドなどで行う場合は、しっかり寄りかかるなり、太ももの上にそのままパソコンを乗せず座布団やクッションなどで高さを出し、背中が丸まらないように配慮する必要もあります。
腰を動かして、柔軟性を高める
上記2つの対策で腰への負担は軽減しますが、それでも腰の筋肉は固くなるでしょう。よって常日頃から腰の筋肉自体の柔軟性を高めておくのです。腰を前後左右に動かすことで、負担を和らげることができます。
股関節周りのストレッチを
多くの腰痛は、股関節の柔軟性を増させることで解消することが多いものです。よって時間があるときに股関節周りのストレッチを行なっておくといいでしょう。股関節の前面・後面・内ももはしっかり行なっておきたいものです。
「テレワーク痛」対策法②肩こり編
猫背を治すことは必須
肩こりでポイントになるのは、やはり猫背です。特に猫背対策が最重要ポイントです。普段から姿勢を整えておく意識はもちろん、机と椅子の高さバランスなど猫背にならない環境づくりが不可欠になります。
もし椅子が低いのなら、クッション系のものを敷くのも手ですし、机が低いのなら、パソコンを高くする台みたいなものを使ってみてはいかがでしょうか?
適度に肩回しを行ない、肩甲骨周りの柔軟性の確保を
肩回しは不可欠です。特に肩甲骨周りの筋肉が固くなりやすいので、この部分をなじませておくといいでしょう。
「テレワーク痛」対策法③首の痛み編
肩こりと同じく、猫背対策を
首も肩同様猫背対策をしておきたいものです。猫背により意外と首にも負担がかかります。
首もみは効果大
首の筋肉の柔軟性を高めておきたいものです。しかし首はストレッチではなかなか伸びません。特に一番痛くなる部位である頚椎の上部はストレッチで伸ばすのは物理的に難しいところです。
よってその部分は首もみが絶大な効果があります。特に指でピンポイントで狙えるので、その場でスッキリするのが体感できるでしょう。
「テレワーク痛」対策法④頭痛編
頭を上体に載せる練習
頭痛が起きるのは、首の筋肉に負担がかかっているからです。その場合大抵頭が身体の真上に乗っていないことが多いのです。つまり顔が前に出てしまい、首に負担がかかってしまうのです。
よってその状態を改善していくのですが、普段頭を身体に載せることはしていないと思います。よって頭を上体に載せる練習を行なうのです。はじめは難しくてもすぐにできるようになってきます。
首もみも大切
首の痛みと同様に、首の筋肉を柔らかくしておくことも大切です。よって首の対策同様に首もみを行なっていきます。
規則正しい日常生活を
しかしながら頭痛においての1番の対策は、規則正しい生活をすることかもしれません。寝不足は特に頭痛の原因となりますし、空腹時には血糖値の影響も受けやすいものです。このあたりもふまえて対策してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回「テレワーク痛」についてまとめました。今までにはなかったような負担がかかることで痛みにつながるのですが、オフィスで働いていた時と比較して、何がどう変わったのかを考えることも大切です。
それと同時にテレワーク中は外に出ないので、運動不足になりがちだということ忘れてはいけません。都心に通勤時は、毎日8000歩から10000歩、営業職の方は15000歩ほど歩いているわけです。その運動量が一気に減るわけですから、身体も固まりやすいものです。
痛みが出たら、というより何か変だなあと感じたら、すぐメンテナンスすることをオススメします。
追記
宮前まちの整骨院では、新型コロナウィルスにおいて、手指、ベッド、マット、タオル、カーテンなどの消毒はもちろん、スタッフ全員マスク着用で、対策させていただいております。また同時に事務所のスタッフも同様の取り組みをさせていただき、安全に受診していただけるような環境づくりを行なっております。
特にテレワークに限らず痛みや違和感は、ストレスにつながり、そのストレスは免疫力の低下に直結します。痛みや違和感を和らげつつ、強い身体を作り、日常生活が送れるようにサポートしてまいります。
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